<その5> 補償法案の大幅後退を巡って・・・ 2003.9.9〜
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17 2003.9.9
ご挨拶 稲作のためには暑さが欲しいとは言え、老いの身には凌ぎがたい残暑です。 皆さまいかがお過ごしでしょうか、お伺い申し上げます。退院後も毎日通院が欠かせない私ですが、あと半月ほどで腹の穴も塞がり全治の見込みです。 さて、その後のご報告は以下の通りです。
1、圧縮された民主党法案を甘受 既報の5000億規模の原案は“ない袖は振れぬ” と党内で1000億に値切られました。 昭23末まで・・・・30万円。〜昭25末まで・・・・50万円。〜昭27末まで・・・・100万円。
私は資料1の反対意見を「推進会議」に出しましたが、7月23日の東京会議は採用せず、“現状ではやむを得ず” と法案を甘受し、秋の臨時国会に民主党単独で上程を目指すことに決定いたしました。 取り敢えず出して実績をつくることが第一、いずれ解散となり、その時点で廃案。次の通常国会に野党共同案として遺族分を加えて2000億案で再提出しよう。総選挙後与野党の力関係の変化で採決の可能性を待とう と言うものです。 2、第3回国会請願またも不採決 我々の3万名署名を添えた「未払い賃金早期解決」を求める請願は、衆参両院の総務委員会においてまたも不採択となりました。自、公の態度保留(事実上の反対)が理由です。 「未払い賃金」では天下が代わらない限り通らないことが判り、今後の旗印はこれで良いのか、運動は一つの岐路に立っています。 3、今後の旗印について 「未払い賃金要求」は国の最も痛い急所を突いた戦法で、今回の補償法案もその一つの結実です。しかし与党が反対とあれば 暫くは別のスローガンを掲げた方が良策ではないでしょうか。カマキリは “命あるうちに「シベリア抑留」の解決を・・・・” を提唱し、「未払い賃金」では出し難いのであれば「特別交付金」であれ「軍恩加算」であれ、または北朝鮮のような「拉致被害者支援法」でも拒まない と言う包括的請願にした方が良策と考えます。 4、その方向での戦略 A) 相沢派への共闘呼びかけ いかに不満足であろうと民主党法案を通すための鍵は与党票で、それには自民党一辺倒の相沢派の協力が必要です。8月21日、私と石元(未払いの会事務局長)は実力者である土岐市の鈴木善三常務理事を訪問し、* 補償法案採決への協力 * 軍恩加算の早期上程の2点に絞って共同戦線構築を提案しました。(資料2) 回答を9月15日までにと要請中です。 B) 野中広務議員に自民党法案を依頼 納得の行く5000億規模の補償法案を作って頂きたいと 8月30日、自民党人権問題等調査会会長である野中広務議員に面談、(資料3)を要請しました。その模様は(資料4)参照 C) 福島 豊議員に公明党立法を依頼 9月2日、衆議院厚生労働委員会理事として「シベリア抑留」に大きな影響を持つこの議員には北朝鮮のように「拉致被害者支援法」(5000億規模)の立法を文書で要請しました。(資料5) 5、まとめ 「シベリア抑留」は与野党の別なく国民的課題として政、民が力を合わせて解決すべき問題です。抑留者の声と叫びをどしどし主張し続け、来年こそ裁判とあわせて最後の総決算、成否は問わず突撃すべきと考えます。 どうか引き続きのご支援を切にお願い申し上げます。 * なお同封の署名用紙、またかと言わずご協力を・・・・10月解散がなく国会審議が始まれば忽ち必要です。用紙不足の場合はコピーで増量下さい、私の方までご送付よろしくお願いいたします。
拝啓 民主党様 < 「補償法案」への私見 > 2000.9.9.
「戦後強制抑留者に対する特別給付金の支給に関する法律案(案)」上程に関しての貴党機関決定は、シベリア老兵多年の願望を叶えるものであり、深く感謝し評価を惜しまない所であります。しかし その内容の著しい後退はまことに残念で、このままではとうてい納得致しかねますので、何卒ご再考賜りたく、以下我々当事者の心情と要望を申し述べます。 一、趣旨について 未払い賃金の本質は広瀬善男教授の言う我国の連帯債務不履行であり、元来が行政、立法府に都合の良い裁量で決められるものではありません。ましてや「平和祈念事業基金法」や慰藉事業のように大きな借金の返済を手土産一つで誤魔化そうという虫のよい偽善で済むことでもありません。しかし解決のためには支払い義務者と受取人の双方が誠意ある方法を考えるのが現実的で、その労をとって推進下さったのが今回貴党のお計らいかと存じます。それであるなら以下を明確に示す必要があります。 1、 この法律は戦後強制抑留者が過酷な労働により生じた賃金の受け取りに代わる特別交付金支給に関し、必要な事項を規定するものであります。(実態が未払い賃金の支給であることを明示しない限り問題の根は切れず、訴訟や要請は際限なく続きます。また本法は国際法による債務の履行に代わるものであることから、他の戦後補償問題とは次元を異にするものであり、他への影響は一切ありません。) (金銭より謝罪を第一としている司法係争をこの際解消するためにも必要) この法律は多年に渉る歴史的不良債権を立法府の良識によって一挙に解消し、憲政に正義を回復するものであります。これにより なんのための抑留であったのか の根源が明らかにされ、国は今後の安全保障への信頼を広く国民から得ることになりましょう。また大きくは国際法に基づく人道的大義を自らの手で果たすことになります。
二、定義について “・・・・・で本邦に帰還したものをいうものとする。” を抹消して頂きたい。 「被爆者は何処へ行こうと被爆者」であれば、何処へ帰ろうと強制抑留された者であります。韓国籍の戦友はその数も約500名、うち分明の生存は僅か28名と聞きます。苦労を共にした仲間を人情として見捨てるわけには参りません。国会審議の場でやむを得ず削られることがあるにせよ、我々日本兵同様に定義されんことを切望いたします。
三、支給対象者について 1、案文に続き 二として 帰還後死亡した戦後強制抑留者の遺族 2、同じく三として 外国籍であっても定義に該当する者で、その所属する国の適格証明を有する者。
四、「シベリア抑留」の値札はいくらが妥当か? 1、 延べ労働日数4億日、総賃金1,711億ルーブリ、推計15兆円は下るまいと言われています。スターリンの特別勘定(役務賠償額)824億ルーブリを遥かに超える巨額です。
2、 我々は愛国心と大正男子の謙虚さから 労働月×10万、遺族はその50% と辛抱し、政府の誠意次第で更に考慮の余地を持っています。しかしものには限度というものがあることもご考慮ください。
3、 判り易く示せば1兆円。国の苦境を思えば仕方が無い、更に辛抱してぎりぎりのところ5千億円。(これが初めの長妻案) 一人当たり100万〜200万円、遺族はその半分。これが限度であります。
4、 因みに軍人恩給は毎年1兆円、(ピークには1兆6千億余)累積実に43兆円が払われています。これに比べ3年国債の5千億は ごく控えめです。
五、同じ拉致でも人間の値打ちはこうもちがうのか? 1、北朝鮮拉致 お気の毒とは言え この事件は国と国民のための拉致ではありません。しかし国と国民挙げての同情と手厚い支援はまことに結構であり当然。 毎月15万が5年間、其の他住宅、就職、年金、社会保険など優遇処置いろいろ。
2、北洋漁船拿捕抑留の漁師 戦後食料確保のためとは言え営利の私企業で、個人の自由意志による出漁事故です。抑留1日につき3千円。死亡者は800万円プラス抑留日数の日当加算。 3、シベリア抑留 天皇の命令で国と国民の身代りとなって役務賠償の苦役に服したのに、帰ってみればアカ扱いで疎外され、社会的に多大の不利益を甘受させられました。その代償が10万円と銀杯のみ。シベリア老兵のいのちはどうしてこんなに安いのか、 教えて頂きたい。“数が多いから とても手に負えない” と言うのなら その旨を明らかにして公式に謝って貰いたい。 六、支給内用について 昭和21年12月31日までに帰還した者・・・・・・・・・・・・・・・・100万円 昭和22年1月1日〜同年12月31日までに帰還した者・・・・150万円 昭和23年1月1日〜以降に帰還した者・・・・・・・・・・・・・・・・200万円 七、計算の根拠
合計6724億。歩べり 20% △1345億。 外国籍兵 約4億。差し引き 5379億円 *
帰還者約47万3千人のうち生存者60%で推計。年別は引揚げ資料から “ この法律に特別の規定がある場合を除き、この法律の実施のための手続き、その他の執行についての必要な細目は総務省令で定める。” 理由・・・・( 以下の場合に好都合かと思います。) 1、三の2の外国籍者の手続き 2、十の軍恩調整の細目 九、まとめ 1、1千億案の上程は事実上の敗北であり、反対です。
2、5千億案を再検討の上、可及的速やかな上程を心から切望いたします。
3、その結果がたとえ採択に到らなくても本望、更に第2次上程を目指します。
6、 貴党マニフエストに是非“命あるうちに「シベリア問題」解決” を。生き残りと遺族、 その一族が双手を上げて貴党の見識に共感し、支持を惜しまないことでしょう。
十、別の角度からの考察について 財政上どうしても困難であるなら、軍人恩給受給者との調整を図る角度から以下の案をご配慮下さい。2千億余できれいに解決いたします。
1、軍人恩給と特別交付金の関係 抑留者は抑留者であり、同じ戦後補償の範疇と言えども別の制度の軍恩受給者を排除する謂われはない。立案者の立場では差を付けることなく、同様に扱うべきと心得ます。しかし、当局や関係者の中には審議の場において いろいろと俗に言う“いちゃもん”をつけ、否定し また削減を求める作用が生ずると思います。現に国は「平和祈念事業基金法」審議において10万円を惜しむの余り軍恩組を差別し、三つ重ねの銀杯にすり替えて糊塗した事実があります。今回の交付金と軍恩のダブりに目を付けて、削減に口を挟むことが容易に予想されます。 2、 軍恩受給者はダモイ総数47万3千のうち58%の27万人、生存率60%として現在16万と推定されます。 200万×16万人で 総額3200億となり、試算の5379億の60%に当たります。 3、 若し軍恩者を適用外とすると、差し引き2179億になります。
全国強制抑留者協会 常務理事 鈴木善三様 2003.8.9.
ご挨拶抜きのFAXをお許しください。
昨日、石本氏より “なかなか会って下さらないのは説明不十分のようだから、あらましを良く申し上げてくれないか” との依頼がありました。その役目を果たせるかどうかは判りませんが、以下ご了承のうえ面談の機会を頂けますようお願い申し上げます。
1、 私たちは黒パンを分け合った仲間として、何派、何党に拘らず集まり、国の誠意ある対応を求めて一年ほど前から運動を始めました。 2、 旗印は「未払い賃金を支払え」の一本槍で進めてまいりましたが,幸い内外世論の高まりと理解が広がり、秋の臨時国会には民主党が「戦後強制抑留者に対する特別給付金の支給に関する法律」案を上程してくれることになりました。しかし、喜ぶのは早く、採択には残念ながら数が足りません。 3、 法案成立のためには自民党議員の賛成が必要で、これには相沢派と言われる方々のご協力なくしては「絵に描いた餅」です。 4、ま たこの法案は“ない袖は振れぬ” と大幅に後退し、決して満足の行く内容ではありませんが、幸い共同戦線で運動力が増せば条件の上積みが望めるでしょう。 5、 それよりもわれわれの期待は軍恩加算です。当方も貴会に従い何とか自民党に加算法案の上程を要請願えないか。補償金であれ加算であれ、命あるうちに実りある運動を・・・・ これが生き残り最後の願いではないでしょうか。 6、 秋の国会に法案を出して貰わないとパーになりそうだ と心配しています。引き続きの総選挙での「議員連盟」の先生方の去就や、(江藤会長もご勇退とか) 相沢さんの鳥取2区も気になるところ、もしもの場合シベリアは国会に基点を失うことになります。 7、 補償法案には貴会のご協力を、軍恩加算には当方の全面支持を・・・・更には与野党合同の立法を、この際両者が力を集めることによって山をも動かす可能性が見えてきます。 8、 東京では当会代表の寺内良雄と貴会の青木泰三氏が近く話し合いの場を持たれるように聞いております。小異を捨て大同に付いて広く「シベリア抑留」の真実を訴えようではありませんか。 9、 相沢派の人々の期待は誰よりも貴方にあるようです。私は最も人望の厚い貴方を頼って接触してまいりました。拝眉のうえ詳しく申し上げ、いろいろと承りたい、肝胆あい照らして最善の方策を探りたい。残された最後のチャンスに、と考えます。 10、私は8月いっぱいが勝負だと思います。秋の国会に二つの法案をあげ、今 までの成果に歯止めを掛けておかないと全てが流れてしまい、悔いを残すことに なろう と思うのです。どうか早急の面談を偏にお願い申し上げます。
申し遅れましたが私は大正10年生、陸軍2等兵、アングレン抑留、昭和23.9帰還。 「シベリア抑留立法推進会議」 世話人。「近畿地区シベリア抑留者未払い賃金要求の会」 顧問 などをいたしております。
野中広務議員面談での要望事項 2003.8.25.
1、この訴えでは国会は通らない 私たちは愚直にも「未払い賃金を払え」 の旗印一本槍で進めて参りましたが、幸い内外世論の高まりと理解が広がりまして、近く民主党から「戦後強制抑留者に対する特別給付金の支給に関する法律案」が上程される運びとなりました。しかし、一方の国会請願は 残念なことにまたも不採択に終わり、我々はいま運動の岐路に立たされています。 2、“命あるうちに「シベリア抑留」の解決を・・・・” を新しい旗印に 国会で広く我々の願望を審議して頂くためには、補償であれ、軍恩加算であれ、また拉致の救済であれ そこは立法府の良識にお任せ と、今からはこの趣旨の請願に切り替えれば と思案している所です。 .3、解決の必要とその気配 我々は余命幾ばくもありません。あの屈辱のけじめをつけて生涯を終わりたい、まさか “居なくなるまでもう少しの辛抱だ” とのお考えが国にあるとは考えたくはありません。国の要路に立つ人は 必ず総決算の時期を、その落とし処をご思案ある筈だと信じています。 4、何故なら・・・・その理由 「個人請求権」の有無や、未払い賃金の支払い責任のありようについて 司法と立法府のなかで、国の二重基準と論理の矛盾が続出しているからです。カルフォルニァ法廷では “その支払義務は所属国のアメリカである” と主張して米捕虜の訴えを退けた日本国の大臣が “シベリアの支払義務は抑留国のソ連であろう” と、全く正反対の答弁をなさるようでは、問題を もうこのままで放置できなくなっているからです。 世界の捕虜がそれぞれの所属国たる母国から応分の補償を受け取り、「シベリア捕虜」のみ除外されている現状は明らかに不条理で、更に7月17日アメリカ上院が新しく自国捕虜に1万ドルの支給法案を通したことなど、 もうここら辺りが潮時だろうとお考えなのではないでしょうか。またあまりにも差のあり過ぎる拉致被害者としての「シベリア抑留」、海外派兵に基づく捕虜規定の法制化での最たる悪例としての「シベリア抑留」など、解決は焦眉の急であろうと思います。 5、解決は自民党主導で 「シベリア抑留」は野党だから賛成、与党だから反対ということではなく、人間として、日本人の心としての問題であろうかと存じます。私見ですが、「シベリア抑留」解決の有終の主導は是非天下の自民党で取って頂きたい。過去半世紀に渉って とかく否定的であられた故に であります。 6、解決案として A) 民主党立法案 ・・・・・・ 1,000億円 (3年分割) B) 軍恩加算・・・・・・・・・・・ 600億円 (毎年) C) 抑留者希望・・・・・・・・・ 5,000 億円 (3年分割) D) 軍恩とのバランス案 ・・ 2,000億円 (3年分割) E) 謝罪、顕彰案・・ 0 7、その長短について A) 民主党立法案 長所・・・・はじめて「シベリア抑留」を国会に出して頂いた点を高く評価し、感謝に堪えない所です。 短所・・・・補償的か、慰藉的かが中途半端で趣旨が不明瞭。これでは 何のカネなのかの抵抗があり、また遺族ゼロはいかにも殺生。未払い賃金不払いの根が依然切れず、後々に禍根を残すおそれあり。 B) 軍恩加算 長所・・・・現行に加筆改正で手続き上容易、増加分は自然減分と考えると財源工面で気が楽。 短所・・・・現行受給者は職業的上位軍人が主であり、下位兵の大半が欠格者であるが、出す方から見れば既に出し過ぎの感あり。 (累計43兆、毎年1兆、戦後処理費の80%強) また加算が成立しても、なお多くの(4万人)恩欠者を残す法の欠陥。 C) 抑留者希望 長所・・・・根を残さず円満解決し、他の戦後補償に一切類を及ぼさない。 短所・・・・かなりの予算、捻出が泣き所。 D) 軍恩とのバランス案 纏まれば最も良案、詳細は拝眉の節に申し上げます。 E) 謝罪、顕彰案 どうしても財政上の理由で払えない場合は、その旨を明らかにして総理大臣が公式に謝罪し、金銭に代えて「シベリア抑留の日」 (8月23日) を国の記念日<註1 >として制定、国と国民の身代りとなって苦役に堪えた60万将兵の功績を顕彰し、二度とかかる悲劇が繰り返されない努力を誓ってもらいたい。
8、自民党立法案への期待と要請 以上諸案の長所を一元的に纏め、より深い理念に基づく法案を考えて頂けないか、作る者、作られる者の心が通った法案が出来ないものか。 どうか貴方の知恵と力を老兵たちにお与え下さい。 9、最後に 北方四島を取り返して頂きたい。「シベリア抑留」を存分に踏み台として しっかり交渉願いたい。そのためには払うべきものは払い、そのうえで“当方は貴国の不法のためにこれだけ大きな犠牲を払っているのだ ” と堂々の主張をなされたい。いまのままでは迫力が伴わず、相手が笑うだけ “ソンをしているのは捕虜であって、貴国は少しも損はしておられないではないか” と。 < 註1.> 8月23日は1945年のこの日、スターリンは “極東、シベリアの環境下での労働に肉体面で適した日本軍捕虜を50万人選別し、捕虜収容所へ移送すること” と全軍に極秘指令を発し、かくして「シベリア抑留」はこの日から始まりました。 以上
野中広務議員との対談 (要約) 2003.8.30.
2003.8.30. 12時〜12,30 京都市 野中事務所。 当方・・石元、松井、牧野、池田
A 中野寛成さんから聞いています。 Q あらましは予めの文書の通りですが、自民党立法の可能性はいかがでしょうか? A ご趣旨よく判りました。早速関係資料を取り寄せて検討したい。 Q 党として取り組んで頂ける と言うことでしょうか? A それを検討しようというのです.20世紀のことは20世紀にと考えはしていますが、どうしてもマスコミの書くことが先になり、遅れていることがいろいろあります。例えば、韓国兵の問題、それから遺骨収拾の問題など・・・・。 *グングンの会と秋山さんの会の方が先行している。その直訴を忘れず今も検討されているとは驚いた。「シベリア」もそう扱ってほしい。
Q 「シベリア」は運動が遅れています。特に自民党に対して・・・・そこでお願いです。ご覧の文書の最終提案をさせてください。その前にご理解頂きたいのは、我々はカネ欲しさで申し上げているのではありません。一日当たり3千円とか、これは案の目安です。そうでないと空理空論になってしまいますので・・・・ として提案書を渡す。 A ざっと目を流して“いずれよく検討いたします。” と収めてもらった。
A 私は相沢さんの議運に会費を払い続け、払いっ放しです。東家議員の時代にはシベリアもよく聞きましたが、最近は立ち消えの状態です。 * その議運は補償に否定的、もっぱら軍恩加算であることや、最近の状態を説明し Q 「シベリア抑留」のことは何もやっていないし、問題の提起もない。江藤会長の後釜は小野清子さんか桜井 新さんのように聞いていますが・・・・ A 桜井君は参院に廻りましたが、その気になればやる男です。私からもこの話を通しておきます。 Q 相沢さんとも接触したいのですが、折角の議運ですから「シベリア抑留」促進のため活性化して頂きたい。特に拉致被害の補償立法の立ち上げをやって貰えないか。 桜井さんにもそのうちお願いに行くつもりです。それから遺族会の古賀 誠さんにもご協力願いたいのですが・・・ A 彼とは人道、人権問題で一緒にやっています。彼の兄弟?の遺骨のことで南方戦跡へ行ったのもそのためです。この話は彼へも通しておきます。 * 何と調子の良いこと、本当だろうか?
Q 民主党案ですが・・・・ A 選挙のアドバルーンでは困るのです。もっと会派への説明が必要です。 Q それがためのお願いでもあるのですが (石元より)大阪でも地元議員の方々に 皆で手分けして要請する予定です。 Q 公明は? A それがダメなのです。筋を立てて礼を尽くして府連経由で依頼していますが、時間がないとの理由で会ってもらえないのです。特に北側、福島両議員ですが・・・・ Q おぉ、二人ともこの問題の要路です。だいたい人道の問題や庶民性はこの党の党是ですよ、よろしい、私から話を通しておきます。 * 先生 調子が良過ぎませんか、本気にしますよ
Q 是非お願いいたします。当方から先生の名前を出させて頂いて、再度依頼します。 *ここで時間となりました。
同行の松井秀夫氏から この人編集による近刊のシベリア文集「地獄を見た女たち」を贈呈。地元亀岡の牧野豊蔵氏とは近況など、あと当方よりの情報提供を約し、握手でお別れ まとめ 1、即答、快諾は得られず、すべて検討いたしましょう の無難な応対。 2、偏見、反論、毛嫌いはなく、しかしつかみ所の無い30分。 3、桜井、古賀、北側、福島の四人に話を通して下さる とは本当なれば嬉しい。中野寛成議員の良い例もあるので当てにしたい。 4、この人76歳、もう一期か。自分で手を染めずに人にやらせるタイプではないか、プロデューサー型。誰にやらせて下さるか が問題。 5、数回陳情経験のある牧野氏曰く “この先生は選挙民相手でもノーはノーとはっきり言い、もっと荒っぽいが、今日は珍しく鄭重、こんなのはじめて・・・とか。高齢者への労わりか 6、以後のフォローをどうするか、 以上 |
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